私は頭の中で考えていることを書くなり喋るなりして、一旦吐き出して整理することが多いのですが、喋る時にはだいたい旦那氏がサンドバックです。
(サンドバックって書くと、なんだか私がヒドい嫁みたいですが、ち、違いますから!)
柳のように、風に吹かれても折れることなく、そこにあるがままゆらゆらと風を受ける。
そんな感じで聞いてくれます。
何か意見が欲しい時には、こちらからそう言えば意見を返してくれるので、ひとまず聞いて欲しいだけの時には、この旦那氏のスタンスはありがたい。
たまに、そんな旦那氏が自分から意見を返してくる時があります。
それはどの意地なの?
その日、私はとあるデータをまとめておりました。
ちょっと頑張れば終わるかな?という量に思えたので、丸一日をその作業に当てることにした私。期限はまだ先なんだけど、この量をずるずる持ち続けるのもなぁ、とも考えて、一気に終わらせてスッキリさっぱりさせたかったんですね。
───すでにここで予想はついたかと思われますが、そういう「ちょっと頑張れば終わるかな?」という目算はだいたい外れます。
夕方の時点で、3分の2しか終わってない。でも、夜も頑張れば「今日中に終わらせる」ことはできそうな気がする。もうこうなりゃ意地で終わらせちゃうぜ…!と言った私に旦那氏の一言。
意地をはるのはいいけど、「目標を達成する動力になる意地」と、「目標を妨害する意地」があるからね。今はどっちの意地?
そして私は考えた。
そもそも期限はまだ先なので、時間はあるわけです。
そりゃ早く作業が終われば、その分で別なことも出来るし、良いことではあります。でも、今日は丸一日、集中してデスクワークだったので、それなりに疲労も出てきている。
このまま夜まで作業して、そこでミスが出たら、余計な作業も増えるし、気力体力も消耗するんじゃないかしら?夜遅くまで作業した場合、翌日に疲れを引きずって別なところに影響出ない?焦らなくていいところで焦ってはいないかしら?
この作業の目標は、「依頼通りの正しいデータをまとめて提出」すること。
それならば、いま張ろうとしている意地は、疲労によるミスを出す確率を上げてしまうだけの、「目標を妨害する意地」なんじゃないかしら?
そうなるとこうなる
そこまで考えたら、もう結論は出ています。
その日は作業を打ち止めにして、また翌日以降に作業予定を組んで進めることにしました。夜はゆっくり散歩して、お風呂の後に、のんびり一息…と思ったら、あんまりにも眠くなってしまい、すぐさま就寝してしまいました。
結構、私疲れてたんだなぁ、と気づいたのは、翌朝にすっきり目覚めてから。
意地を張って、あのまま夜遅くまで作業してたら、次の日の起床はグダグダになっていたと思います。(っていうか、よくやるので実体験済みです…)区切りをつけて、しっかり休む。それが、最終的に目標を達成することにも繋がるんだと。
今回、必要だったのは「意地を張って作業を進める」ことじゃなくて、「意地を張って作業量をコントロールしてしっかり休む」ことだったんだなぁ、としみじみしたとこです。
ちなみに、「意地」を辞書で調べてみたら、
い‐じ〔‐ヂ〕【意地】の意味
1 気だて。心根。根性。「意地が悪い」
2 自分の思うことを無理に押し通そうとする心。「意地を通す」「意地を折る」
3 物をむやみにほしがる気持ち。特に、食べ物に執着する心。「意地が汚い」「食い意地」
4 句作上の心の働き。「―によりて句がらの面白きなり」〈連理秘抄〉
引用元:goo辞書(https://dictionary.goo.ne.jp/jn/11071/meaning/m0u/)
だそうな。
今回のは(2)の方ですね。自分の思うことを押し通そうとしているのに、自分の体の声は聞こえてなかったなぁ、という、自分自体の矛盾もあるな、なんて思いました。
それでは、また。