寄り道って二面性がありますよね。
お散歩の途中で探検的に選んでしまう寄り道と、ゴールまでまっすぐ行かなきゃいけないのにどうしても我慢できなくて進んでしまう寄り道とか。
場合によっては寄り道は楽しい遊びにもなるし、「今それやってる場合じゃないのは分かっているんだけど…」という余計な誘惑だったりもする。
どちらなのかはさておき、とある「A」のことを調べていたら、巡り巡って「B」に辿り着いてしまって、それが面白いなーと思ったので、少し書いてみます。
私にとってブログってなんだろなって
寄り道で見つけたのは、こちらの記事。
■若者と旧世代の書き手たちで異なるブログの捉え方について/「ツール」と「場所」
─さようなら、憂鬱な木曜日
2年前の記事なので、話題にされている事象はネットの中ではもう「過去」なのかもしれないですが、ちょうど「私にとってブログってなんだろな」と考えていたので、「今」面白く読みました。
SNS全盛のスマホ世代でありながら、SNSのみではなくブログを選択した若者たちにとっての「ブログ」と、SNS発生前からブログを使用・体験している旧世代にとっての「ブログ」とは、「違うもの」ということを書いてらっしゃるんですね。
その違いを「コミュニケーションツール」としての「ブログ」と、「場所」としての「ブログ」ではないか、と書かれています。
記事自体の主旨とは違うのですが、この「違い」の分け方を読んだ時に、「私にとってブログってなんだろな」という私の中の問いの答えのひとつだなと思ったんです。
「場所」としてのブログ
私は「思ったことを書ける場所」として、このブログを書いています。
「書く」だけならSNSという場所もあるのですけれど、私にとってはSNSは「コミュニケーションツール」に思えるので、目的が違う感覚があるんですよねぇ。
あくまで個人的な感覚なのですが、大雑把に分けるとこんな感じ。
- SNS:まず、人と繋がる(フォローする)→書く(発信する)
- ブログ:まず、記事を書く(発信する)→人と繋がることもある
何を前提としてそのツールを使うのかによっても違うでしょうし、SNSでも記事を書くことに注力しているサービスやユーザーももちろんあるでしょうけれど、そこんとこを細かく分類していくことが目的ではないので、ここでは大雑把に分けます。ま、私の主観です。
旧世代の書き手たちは、ブログを現実世界から切り離した、分離独立したひとつの別世界として成り立たせようとしている。
引用:さようなら、憂鬱な木曜日
私はこの「旧世代」側の感覚なんですね。「ブログ」を現実とは別の場所として見ている。
このブログ、家族や友人の誰にも書いていることは伝えていません。いつか伝えることがあるかもしれないし、見つけてもらうこともあるのかもしれないけれど、今は自分からブログのことを伝えるつもりはないんです。
ネット上では個人情報を出さない、ということだけではなくて、現実の私自体をぼやかせる場所だから思ったことを気負いなく書ける。そういう場所が私にとって「ブログ」だった。そんな気がするんですよね。それが一番大きいな、とここまで書いてみて気がつきました。
ネットでの調べ物の寄り道で見つけたリンクから、こういうことを考えたりするから、現実でもネットでも寄り道って面白いなぁ。
…最初に探していた目的の情報もちゃんと見つけてあります、それは大丈夫!笑。
こんな感じで、今回はこの辺で。
それでは、また。